嘆きつつ独り寝をした夜はたったの3日?平安文学少女の恐るべき筆力『蜻蛉日記』
同性のわたしからみても、ほんっとかわいげのない人!
気が強いというか素直じゃないというか、
最近こんな感じの鋼の女性が増えたのはよいことなんだけど1000年前にもいらっしゃったとすればそれは天然記念物なのでは、と思うほどです。
「嘆きつつ独り寝る夜の明くる間は」
ひとりの夜がどんなに寂しかったかと嘆くのは、何ヶ月も放っておかれた女性の歌だと思ったけれど。
2日や3日放って置かれたくらいでそんなに悲しいアピールをしないでほしいと思うけれど、電話やメールがなければInstagramストーリーで「今日なにしてるかな」がわかる時代でもない当時の寂しさは現代の何週間分に該当するんだろう。
北の方と妾とでひとりの男の人を取り合う虚しさは、現代でいうどんな恋の病なんだろう。
たぶん浮気とも不倫ともちがう類のものにあたるはず。
ただかわいげがなくっても和歌がすばらしくお上手なので人を離さなかったんだろうなと感じる。
自分が相手に飽きてきたら、今度は息子とこの想い人との間の文を検閲してしまう。
自分の悲しさや虚しさを伝えるために筆力をマックスに活かすことができる平安才女は、上手いようにものの言い方を調節できすぎてしまう。
ほんとうになんて人だ
この日記を書いていたときの読んだ本たち
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書いている人のこと
こんにちは。り📚書評家です。
いかがお過ごしですか?
平安女流文学には本より興味があったと思いますが、『光る君へ』をみてからさらに興味が駆られたように思います。
彼女たちはとにかく賢くて強か。
わたしもこのように生きられたらという夢を与えてもらっています。現在進行形で、です。
『蜻蛉日記』は名古屋で、『わたしの蜻蛉日記』は京都で読みました。
しあわせな時間のシェアの記事もご用意していますのでどうぞよろしくお願いいたします!
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以上、り📚書評家でした~!
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