人は、誰かを理解しようとできるのか?『YABUNONAKA』
「今すぐ謝罪するか女性への無知理解を誇らしげに掲げるマッチョ村に帰るか選んでください」
(267ページより)
すごい人たちばかりが登場する小説だった。
そして気づいただろうか。
この小説には句読点がほとんどない。
正しいと思うことを止められずに言ってしまう人。
あまりにもクリーンな心で悩み続ける人。
「やばい人」と認定されながら生きている人。
「性欲のある男はクズ。性欲のない男はゴミ」
そんな強烈な言葉が次々と飛び出してくる。
恋愛。
搾取。
仕事。
人生の這い上がり方。
さまざまなテーマが描かれているけれど、わたしにはひとつのテーマがずっと流れているように見えました。
それは、
「一人の男の人と、一人の女の人が、どうやって理解し合うのか」
ということです。
・・・・
登場人物たちはみんな本当にすごいことを言う。
だからわたしは珍しく、いつもよりずっとゆっくり読みました。
500ページ。
それでも最後は見事だった。
この人がいなくなって、この人の章で締めるのか。
そう思った。
生き残りなのだろうか。
生まれ変わりなのだろうか。
いや。
娘のようにも見えた。
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