『氷柱の声』などを読む散文読書日記📚
2024.4.1の散文読書日記
3.11で被災しなかった罪
あの日に東北の被災地にいたということ。
それは例えば、何年も経ってから出会った恋人とおしゃれなレストランで食事している最中にインテリアとして置かれていたキャンドルの小さな小さな炎の揺らぎで体の大きな男の人が当時に引き戻されてしまうということ。
わたしは東北ではない場所にいた。
地震を怖いと感じることはできるものの、詳しいニュースを理解して記憶することができるほど大人ではなかった。後から聞いた話、わたしのいた所は当時震度5弱だったそうだ。
それ以来そんな揺れを体感していないので、わたしは実質、まだその本当の恐ろしさを知らない。
3.11で被災しなかった自分を申し訳なく思う気持ちこそ申し訳ないのはわかるのに、どうしても消えてなくなってくれない。
・・・・・
そんな思いになる小説を、コンセプトカフェの居心地の良い空間で、それはそれはおいしいチーズケーキと、人がわたしのために作ってくれたお野菜たっぷりの定食をいただきながら読んだ。
これでどうして3.11に東北にいた人の話が理解できようかと思うと情けなくて、涙が止まらなくなった。
3.11で被災しなかったわたしをほんのちょっとだけ救ってくれたもの、それは主人公。
主人公の彼女は3.11当時高校生で、わたしよりもほんのちょっぴり大人で、東北にいたけれど内陸にいたという。
津波の被害がなく、家族もおうちも失わなかった。
そんな3.11で被災しなかった罪を抱えている。
わたしの罪とは重さが違いすぎるけれど、気持ちはわかるなあ、と思いたかった
きっとこれは、著者さんがモデルなのだろう、
そう思うことで彼女の罪をせめて、せめて、掬い取りたいと思った。
この日記を書いていた日に読んでいた本たち
この日の日記を書いていた頃に読んでいた本たちのリストは以下のとおりです。
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書いている人のこと
こんにちは。り📚書評家です。いかがお過ごしですか?
2024年は初めから地震が多く、とてもヒヤヒヤした毎日ですね。
わたしは地震に変に敏感なところがあり、1日3回は「揺れてる?」と思ってドキドキします。大体は自分のドキドキの鼓動ですが、30%くらいの確率で震度暗い揺れていたりもします。
先日災害用バッグの古くなってしまった食品を入れ替えました。
乾パンやアルファ米をお家で食べる毎日。美味しかったけれど、これを連日食べるような日が来ませんようにと祈るばかりです。
みなさんも災害バックはどうかしっかりとご準備を!
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以上、り📚書評家でした~!
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