『一番の恋人』などを読む散文読書日記
2024,8.17の散文読書日記
遠距離の彼が浮気をしていた。
東京と大阪、約束よりも少し早い新幹線に乗って連絡せずに家を訪ねると、服を着ていない知らない女の人がいた。
土下座して謝られたところをあっさり許したら明らかな安堵の表情を見せた、くせに数時間後にはなんで怒らないの?と不機嫌になっていって、後日「自分を好きでいてくれない人とは付き合えない」と連絡をよこしてきた。
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いやいやどういうことだ、なぜお前が泣かない、という不満は若干、いやかなりあるのですが、なにより面白いなあという印象が絶えなくて。
地にも台詞にも出てこないけれど仄めかされる価値観や家庭のあり方がとてもスムーズ。小説の書き方として見事ともいえるけれど、登場人物たち本人すら自覚していない無意識を描いた小説ともいえる
最近デビュー作が映画化した作家さん。
前作もなかなかたのしく読んだけれど、今回のは次元違いに傑作ですね。
セクシャルマイノリティを扱う小説は世界にごまんとあり、最近はひどく相反するジェンダーのカップルの苦しそうな恋愛を描くものも増えましたが、この小説の新しいところは「無意識の域」の話なところではないでしょうか。
世界を突き放して見ているものたちの、水っぽい話。
この日記を書いていたときの読んだ本たち
こちらの日記を書いていた日に読んだのは次の本たちです。
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書いている人のこと
こんにちは。り📚書評家です。
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最近、くうーっとくる恋愛小説や想い愛の小説を多く引きがちで、楽しんだり感じ入ったりしています。
季節柄少し不安定な体調のこともありますが、皆さんがのんびり過ごされておりますように。
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